留学日記①

こんばんは。きゃりこです。

オークランドに研究留学に来てもうすぐ3週間が経とうとしているので、そろそろ振り返ってみようと思います。

ようやく先週から実験を開始できて、留学が本格化してきました。

この3週間弱でわりと印象に残ったり、つらかったりしていることは

①日本とNZで研究室での学生の研究のスタンスの違い

②フラットでの生活における家主さんとの人間関係

③生活そのものは日本と変わらないかも

という感じのラインナップです。

 

長くなるので今日はこれ
日本とNZで研究室での学生の研究のスタンスの違い

を振り返ります。

 

はっきり現時点の結論としては、そりゃこっちの方が学生の研究効率は高いよな、とつくづく思いました。

まず、前提として、日本の研究室ってわりとどこでもコアタイムってのが決まっています。研究室のルールとして、まあこの時間には必ず研究室にいてねっていう時間帯です。だいたい9時や10時から17時、18時までとか。長いところだと10時22時とかもあるらしいです。日本の大学や大学院だと、研究室に入る学部4年のころはあんまり授業がないので、こうやって時間を決めてきちんと研究室に毎日来るようにしてるんですよね。遅刻についてなどは、各研究室によって様々だと思いますが、うちの研究室は5分の遅刻でも先生に基本的にはみんな連絡入れてます(ほぼ遅刻連絡ばっかりの研究室のグループLINEがある)。

あと、実験が必須の化学系研究室には学生には細々とした仕事があって、使用したガラス器具の洗い物はもちろん、法律の関係上実験室に大量の有機溶媒は置けないので、有機溶媒を外の保管庫から汲んできたり、液体窒素も汲んできたり、試薬の管理・購入や人によっては研究室にある測定器の管理もしなければなりません。特に洗い物はほんっとーーーーーーーーにめんどくさいです。これで毎日かなりの時間が割かれるし(合成実験毎日やっていたら2時間とか?)、だいたいこういう雑用ってよく気がついてやる人とそうでない人に分かれるので、誰がやっててやってないとかで揉めるんですよね・・・

また、どこの研究室でも週に一回ゼミがあって、持ち回りで学生がそれぞれ発表をします。内容は、

報告会:その名の通り、自分の研究の進捗報告および意見をもらう

雑誌会(輪読会とかともいう):主要なジャーナル(学術論文雑誌)から論文を選び、それらの内容を研究室の人に説明して議論することで、最先端の研究について理解を深める

の二本立てが多いです。(うちの研究室もそうです)

で、このゼミには必ずどこの研究室でも資料を作ります。下手な資料だとだいたい先輩や先生にボロクソに言われます。なので資料作成にも結構時間を割いてます。

 

で、まあこんな感じで、実は日本いたとき研究室にいても実際研究を進めている時間の比率ってそこまで高くなかったんですよね。研究室入ってすぐは思っていたことなのに、なんか麻痺して忘れてました。

 

対して、こちらの研究室では、かなり上記にかかる時間が削減されていると驚きました。

まず、そもそも液体窒素などを研究室に持ってきてくれる技術職員の方がいます。測定機関係もそもそも測定自体をを研究室の技術職員の方がやってくれたりするそうです。サンプル瓶やパスツールピペットなどの小さくて洗うのがめんどくさいものは全部使いすてだから洗い物はフラスコなど大きなものがメインでかかる時間も少ないです。
(ただ、このような部分は日本でも規模の大きい大学や研究所なんかでも同じかもしれません)

あと、ミーティングも週に1回あるいは2回ありますが、用意するものは実験データだけ。あとは実際ミーティング(といってもエレベーター前の休憩場所に集まるだけ)で、今週どんな実験をしたか?どういうデータが得られたか?を話し、それについて教授を含めたラボメンバーとディスカッションをして、じゃあ来週はこういう実験をしてみます、と決めるだけでした。資料作成とかなしです。

これは私の実感なんですが、ほんとは資料作成が目的ではないのに、資料が出来たとたん「今回の報告会or雑誌会終わった!」みたいな気持ちになるんですよね・・・まだなにもやってないのに・・・たぶん、学部のころに学生実験のレポートはたくさん出しましたが、添削とかは一切されていないので自分やったことをどう資料上で説明するといいのか?ってことを研究室に入ってから初めてちゃんと考えたっていう不慣れさもあるとは思います。実際博士課程の先輩とかはもっと作るの早かった気がするし。

そもそも日本の教育で、自分の文章を添削されるってことが少ないと思うので、資料作成に時間がかかるのは当たり前かもしれません。でも、会社とかでも資料作るの好きですよね、そこにすごく時間がかかっている。

もちろん、きちんとした科学的文章を書いたり論文に投稿するためにもデータの表記の仕方など訓練することは必要なので、資料作成をよくすることが悪い!ってまでは思ってないです。ただ、効率という意味では下がる一因だとは思います。

 

そもそもNZは英語圏で、論文投稿の時に母国語で書けるっていうアドバンデージもありますしね。反則かよ。

こまめに資料作って練習や素材作っておかなくても、論文書くスピードに違いが出るのは仕方ないのかもしれません。

 

あと書き忘れていましたが、こちらの研究室にはコアタイムはありません。それぞれのするべきことをやっていれば、いつ帰ってもいいです。実際、3時とかに帰るPh.Dの学生さんとかもいます。だいたいみんな8時とか9時に来て、5時6時に帰ってるかな。。朝早くて帰るのも早いっていう素晴らしいスケジュール。まあ学会前とか忙しいときは土日も来ているみたいですが。

さっそくこの前の金曜に研究室のミーティングがあったんですかど、同じ部屋のPh.Dの学生がいなくて、「なんでいないのかな?」とほかの学生に聞いたら、

 

「わからない。でも彼は子供が2人いるし、何か急な用事があって来れないこともあるだろうから

 

と言われました。めちゃくちゃ腑に落ちました。彼はナイジェリアから来ていて、奥さんとお子さん2人と一緒に暮らしています。

そりゃ子供2人もいたら、たまに来れない日もあるよなあ、やるべきことさえやっていればいいよね。

こんな雰囲気です。それぞれが自立して研究を行っているんだなと改めて思いました。

 

ただ、研究に対する時間の使い方には差はありますが、実際やっていることは日本となにも変わりません。原理は一緒なので。実験している時が一番安心しますし、楽しいです!

明日の実験もがんばろう。


長く、そして散らかった文章になってしまいましたが、読んでくれた方ありがとうございました。